ノラとクル

近所の兄弟猫ノラとクル。尻尾の長い方はとても愛想が良くて、見かけると寄ってくるので撫でまわしてました。しばらく見ないと思っていたら、車に撥ねられて死んだと近所の人に聞きました。私と尻尾の長い方がゴロゴロしてるのを遠巻きに見てた尻尾の短い方は、尻尾の長い方がいなくなってから急に愛想良しさんになって、遊んでくれるようになりました。お互い寂しくなったね、と言いたいのでしょう。

ノラや

ノラや (中公文庫)

ノラや (中公文庫)

ああ、どうしよう、どうしよう、この子を死なせて ―「クルやお前か」
この一文で、奥の方にしまっておいた箱が開いて、胸が痛くて痛くて泣いた。私の可愛い子は小さなインコで、本当に小さくて黄緑色で可愛くて、名前はビリーで、8年前に帰らぬインコとなったのだけど、ビリーのことを思い出したとかそういうんじゃなて、そもそも忘れてないし、思い出してももう泣かないし、だから、何て言うか、「感覚」としてしまってあるんだなあ、と思ったのでした。

荒野に猫は生きぬいて

荒野にネコは生きぬいて (文研じゅべにーる)

荒野にネコは生きぬいて (文研じゅべにーる)

子供の頃、図書室で読みました。荒野に捨てられた仔猫が旅して旅して最後に人の家で暮らすことになります。猫は穏やかな暮らしを手に入れました。が、猫は車に撥ねられて死んでしまいました。おしまい。当時、納得できなくて何度も読みました。なんで死なないといけないのか、ずっと考えていました。最近になって、やっと気が付きました。私が考えていたのは、物語的に「なんで?」だったのです。でも、この本は猫の波乱万丈な一生を淡々と描いていて、それだけだったのです。猫は、そりゃ人間みたいに右見て左見て車に注意して道路を横断するわけじゃないですからね。動物なんですわ。だから車に撥ねられることはありなんですな。いやでも、もしかしたら、作者は何か…ううむ。

姪と遊ぶ

春休みの姪が暇を持て余しているということで、一緒に過ごすことにした。

18日

犬のベスト・カタログ (実用BEST BOOKS)昼前に迎えに行き、本屋に行って、最近「犬を飼いたい」と言い出した母のために(というか私達の楽しみのために)犬の本をふたりで選んで買った。昼ご飯を食べてからホームセンターのペットコーナーを見に行った。白目むいて仰向けで寝ているパグの仔を見て指さして爆笑したり、オーストラリアなんちゃらという犬種なのに原産国がアメリカなのが可笑しくて笑ったり、とにかく笑った。その後実家へ。(母は今、病気と闘っておるのだが、経過が良いのでちょっと帰宅ちゅう)3人で本を眺めながらお喋りして楽しく過ごした。むうう。やっぱテリア系が可愛いねえ。ジャックラッセルもノーフォークもかわいいよ。でもビーグルも好きだし…とか言ってたら、母に「あんた達が飼うんじゃないのよ」って言われた。そりゃそうだけどさー。いつでも触れる犬や猫がいるって嬉しいことなんだよ。母にさよならしてから、まだ時間があったので、私の家で姪が以前やりたがっていた銀粘土で遊んだ。ペンダントと指輪を作らせた。焼くのは後日。

20日

午前中に迎えに行き、すぐに作業を始めた。乾いた粘土の表面を紙やすりで滑らかにしてから、焼成ポットで焼く。焼けたらまた紙やすりで磨く。粗いやすりから細かいやすりに替えて何度も磨くと銀色に光りだす。ここで姪、感嘆の声をあげる。ふっふっふ、楽しいだろう?でもまだまだこれからだ。さらにクリームをつけて磨くと、もっと銀っぽくなる(てゆーか銀だ)。姪、感嘆の声をあげる。燻してみるか。燻し液に漬けて黒くしてからまたクリームで磨くと、さらに本物っぽくなる(本物の銀だ)。姪、感嘆の声をあげる。鎖をつけて出来上がり。銀粘土の面白さを満喫してくれたようで、よかったよかった。またやらせてやろう。てゆーか私もやろう。