荒野に猫は生きぬいて

荒野にネコは生きぬいて (文研じゅべにーる)

荒野にネコは生きぬいて (文研じゅべにーる)

子供の頃、図書室で読みました。荒野に捨てられた仔猫が旅して旅して最後に人の家で暮らすことになります。猫は穏やかな暮らしを手に入れました。が、猫は車に撥ねられて死んでしまいました。おしまい。当時、納得できなくて何度も読みました。なんで死なないといけないのか、ずっと考えていました。最近になって、やっと気が付きました。私が考えていたのは、物語的に「なんで?」だったのです。でも、この本は猫の波乱万丈な一生を淡々と描いていて、それだけだったのです。猫は、そりゃ人間みたいに右見て左見て車に注意して道路を横断するわけじゃないですからね。動物なんですわ。だから車に撥ねられることはありなんですな。いやでも、もしかしたら、作者は何か…ううむ。